図書館戦争 とは
【図書館戦争】は、有川浩の著作による小説作品である。電撃レーベルから刊行されている作品であるが、同レーベルが強みとするライトノベルではなく、小説に分類される。
小説としてどのジャンルに分類するかは意見の分かれるところであるが、架空の法律が施行された近未来の日本を舞台にしているため、SF小説の見る向きが多い。しかしながら、ストーリー中では主人公の恋愛についての描写も随所に登場するため、SF的な要素と恋愛小説の要素を併せ持っている。
舞台は2019年の日本。現在では表現の自由が憲法で保障され、非常に厳格な運用が行なわれているが、2019年の近未来日本ではメディア良化法という法律によって検閲が事実上合法化されている。
しかし、長年にわたって表現の自由を享受してきた日本国民はこれに違和感を覚える。特に書籍が集まる図書館の職員には強い違和感となり、表現の自由を守るための闘争を始める。タイトルである【図書館戦争】とは、こうした表現の自由を守るための戦争という意味である。
戦争というのは武装した勢力同士が武力行使を行なうことを意味する。【図書館戦争】でもこれは実際に行なわれており、言論の弾圧を行なう為政者側と、言論の自由を守ろうとする図書館の双方が武装しており、文字通り戦争行為を行なう。
娯楽作品として執筆された作品ではあるが、現在では当たり前となっている言論の自由が、未来にわたって保障されるものではないということを投げかける、社会派作品としての要素が強い。